── 折江ふみさんをお招きして ──
<第28回廣器会レポート>
開催日時 2026年7月9日(木) 18:30~20:00(懇親会 20:00~22:00)
開催場所 (株)コーチビジネス研究所 飯田橋セミナールーム + オンライン

第28回の廣器会は、Re*Labの代表である折江ふみさんを講師にお迎えしました。講演タイトルは、 「忙しい経営者ほど立ち止まる力」 ~ より良い意思決定のためのマインドフルネス ~です。

最初にプロフィールを紹介させていただきます(講演資料より)。

さて、Re*Labの意味とは、そして何と呼称(発音)するのか?…答えはホームページにありました。
◆Re*Lab(リラボ)
Re*Labの、Re*には、Recreat、Reborn、Restart、Reset、Rekindle、Redefine、Relax、Refresh、など「再び」「新たに」「~し直す」という意味を込めました。
Re*Labは、そのためのよりよい手法を追求し続け、皆様に提供します。
折江さんとの最初の出会いは、G.G.佐藤さんをお招きしての第3回廣器会です。
その時、たまたま折江さんが私の隣に座っていました。G.G.佐藤さんの醸し出す格別の“ワールド”について、折江さんと感想を述べ合ったのですね。

その際の折江さんの印象は、「とても聡明な方だなあ」でした。そして今回、満を持して登壇された28回講演は、その聡明さに、ウイットとユーモアが存分に加味され、折江さん“ワールド”全開の1時間半でした。
講演のスライド資料は31ページです。折江さんのご厚意によって、廣器会メンバーは共有しています。「文はその人を表す」とも言われますが、各ページはとてもシンプル、かつ、講演そのままの「折江さんの語り口」が“ギュッ”と、たたみ込まれています。当該レポートでは、いくつかチョイスし、紹介させていただきます。
まずは、プロフィールに続く2枚です。

折江さんは、経営者の脳の状態を、実にわかりやすく説明してくれます。朝起きて、服を選び、食べるものを決める。会社では、メールを返し、社員に声をかける。 社長はその一つひとつの決断が一般の社員と比べ、極めて「重い」。 したがって、脳のメモリがどんどん食われていく……納得です!
折江さん曰く、「朝は判断できるのに、夕方になると“まあいいか”ってハンコ押しちゃうんですよね(笑)」 。会場メンバーの多くが深く頷いたところです。

この後、マインドフルネスにつながっていくワードが紹介されます。米国で生まれ広がったマインドフルネスは、気の利いた専門用語(英語)で象徴化させているので、「なるほど…」と共感することができますね。
♦DMN(デフォルトモードネットワーク)=自動操縦モード
思考や関心や注意を伴わない、ぼんやりと安静状態にある脳が示す神経活動。脳の75%は、この自動操縦モードとのこと。だから「マインドワンダリング」。過去の後悔、未来への不安、グルグル・・・・・・

♦マインドワンダリング=「心ここにあらず」

折江さんは、RAS(脳幹網様体賦活系)について話を進めます。全部のことに反応したらパンクするから、必要なもの以外をないことにする機能。「人は見たいものだけを見て、聞きたいことだけを聞く」…生理学的にも証明されているようです(笑)。

ここで、「皆さん、目をつぶってください、はい。この部屋で青いもの、思い出せます?」と、折江さんは質問します。後方に座っている私は、参加者の様子を“観察”しました。一様に首をかしげている。 「じゃあ、目を開けて探してみましょう。ほら、いっぱいあるでしょう?」
参加者は、青を探します。結構見つかります。“青を探す”と決めた瞬間、脳が情報を拾い始めるわけです。 これがRASの働きなのですね。

さて、いよいよ「マインドフルネス事始め」です。

「正念」は、耳にしたことがありますが、すばらしく深い意味がこめられている……

心の安定は、こうしてつくられていく。「うん、わかる…ただ、継続と言われても、三日坊主が関の山。果して体得することは可能なのか…?」
疑問が点滅する私たちに、折江さんは、実際にマインドフルネスを体験させてくれました。「何ごとも実践あるのみ!」ですね。

● 「1分間、音に注目!」
雑念が出ても、気づいて戻す。 この「戻す」という行為こそがマインドフルネス。

● 「呼吸を観察する」
鼻を通る空気の温度、湿度、流れ。 「観察」という言葉は、とても“しっくり”くる。なんだかマインドフルネスの世界に入っていけそう……

● 「悟りを目指す」はちょっと違うんです!
「悟りを目指す」のではなく、そして「無になる」ということでもない。「1を1として捉える」のがマインドフルネスです」……折江さんの言葉が私たちの心に沁み入ってきました。
いよいよマインドフルネスの「肝」が語られます。


そして、私が感動し、納得したことが最後に紹介されました。マインドフルネスは「日常の生活」の中で実践できる、ということ。「日常のどこにでもある」…これは「目から鱗」でした。「皿洗い」にだって、マインドフルネスは存在する。

実は、私もマインドフルネスは多少かじっていたこともあって、昨年の7月7日に、「コーチング大百科」で書いています。タイトルは<「座禅」と「マインドフルネス」の異同について思考してみました>です。
ただ“かじった”だけの私と折江さんの違いを、講演によって、まざまざと自覚することになります。折江さんは、マインドフルネスの「表層」ではなく「深いところ」までを理解し実践されている。プロフェッショナルそのものです!
マインドフルネスと言うと、イメージとしての「瞑想」に結び付けてしまいがちですが、折江さんは、「日常のどこにあっても、マインドフルネスは息づいている」、ということを教えてくれました。振り返ると、講演はじまりの「掴み」も見事でした。折江さんの言葉を100%再現します。
マインドフルネスは、今日、あの…オンラインの方もいらっしゃるので、用意してないんですけど、レーズンエクササイズというのがあって、よくやります。干しぶどうを5分ぐらいかけて食べるんです。 干しぶどうって、コロコロ転がしていると、ぶどうにどんどんなっていくんです。 唾液で柔らかくなるんですね。 で、すごいジューシーになって… 皮があって、で、だいぶ柔らかくなった時に、歯で噛むと、ジュワーって、甘さが広がるんです。「こんなに果汁だったの!」って、感じるぐらい、すっごく美味しいんですよ。 で、それでまた、身の部分をちょっとずつ削って飲み込んでいくと、最後、皮だけが残って… そういうエクササイズなんですけど、大体、干しぶどうって、ぶどうパン とかに入ってるから、それと一緒に食べちゃって、そういう扱いをされがちなんですよね。残念、かわいそうだと思うんですけど、本当に本当に美味しいので、ぜひぜひ皆さん、今度やってみてください!
そして、最後の最後は私の大好きなフランクルで〆られました。
刺激と反応の間にはスペースがある。
そのスペースに、私たちの選択の自由と、
私たちの成長と幸福がかかっている。ヴィクトール・E・フランクル(精神科医・著述家)
フランクルについては、「コーチング大百科」で、さまざま取り上げています。そのなかの2つにリンクを張らせていただきます。一読いただくと幸甚です。
<追伸>
折江さんに懇親会で、「最後の“マインドフルネス瞑想あれこれ(資料)”の解説は、とっても分かりやすくて、理解が深まりました!」と、想いを込めてお話したところ…「うわーっ、嬉しい!」と、最高の笑顔&ボディアクションで応えてくれたのですね。とってもキュート! 「喜び」がダイレクトにこちらにも伝わってきて、私も「喜び」に浸りました。格別の感動でした!
折江ふみさん、ありがとうございました!
***
***
レポーター紹介
坂本 樹志
株式会社コーチビジネス研究所 顧問 CBL認定コーチ 中小企業診断士
広島県出身。大学卒業後、大手化粧品会社に入社。財務、商品企画開発、販売会社代表取締役、新規事業開発、中国上海・北京駐在、独資2社設立し総経理等を歴任。その後CBL認定コーチとなり、エグゼクティブコーチとして活動開始。『カウンセリング&コーチング クイックマスター(同友館)』『格闘するコーチング(かんき出版)』など著書・執筆多数
WEB構成
水野 昌彦
アイデアルブランズLLC 代表 ブランド・デザイナー 中小企業アドバイザー
美大卒業後プリンター・電子機器メーカー、独立デザイン事務所を経て自動車メーカーデザイン部でカーデザインに従事、エンブレムデザイン全般担当を契機としてブランディングに深く関与。ブランド体系構築をリーディング。2021年独立・法人化、代表に就任。「かんがえ方のデザイン」を提唱し中小企業のブランド・デザイン振興を支援している。
撮影
Jin-hitomi
インフラ系会社の購買部門で契約業務の他、経理・総務を歴任。日商簿記2級、ビジネス法務2級
パラレルキャリアで人物写真撮影(イベント、スナップ、スタジオ)、西洋占星術、ダンス(ヒップホップ、ロックダンス)など★魂の煌めきを照らす仕事★で元気とパワーを届けている。










